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日本だけでも1,000種類以上はあると言われている、資格・認定試験。
そして、その中には「この資格とこの資格ってどこが違うの?」と悩んでしまう、よく似た資格も、たくさんあります。
このコーナーでは、名前が似ていたり、分野がかぶっていたり、一見しただけでは、どこが違うのかわかりづらい資格を、さまざまなアプローチから、比較していきます!
第五回目は「証券アナリスト(CMA®)」VS「CFA協会認定証券アナリスト(CFA®)」
注目度が高い代表的なアナリスト資格2つについて紹介します。

どんな資格なの?

CMA:日本を代表する証券アナリスト資格 CFA:米国を中心とした国際的な資格

証券アナリストとは、企業や産業に関するさまざまな情報から、株式や債券などの証券投資について調査・分析し、アドバイスや投資管理サービスを行なうスペシャリストです。
日本国内でもっとも知られているアナリスト資格が、日本証券アナリスト協会が認定する「証券アナリスト(CMA)」です。通信教育講座で専門知識とスキルを学び、1次試験・2次試験に合格し、実務経験を3年以上経ると、「検定会員(CMA)」として入会の資格が得られます。実務経験が足りない場合は、検定会員補(CCMA)として登録できます。証券会社、銀行、生・損保、会計事務所等がCMAの取得を強く推奨しており、金融業界では圧倒的な力を発揮する資格です。また、CMA保有者は、ヨーロッパを中心にアジア、欧州、さらには中南米、アフリカ、中東などで評価が高い国際公認投資アナリスト(CIIA®)の最終試験にチャレンジすることも可能になります。
一方、日本CFA協会が認定する「米国証券アナリスト(CFA)」は、主に米国を中心として国際的に認知度が高い資格です。英語で実施される試験はレベル1〜3まであり、CFAとして認定されるためにはレベル3までのすべての試験に合格しなければならないほか、4年間の実務経験が必要です。現在、日本には1,067名のCFA資格者がいます(平成22年10月現在)。

証券アナリスト(CMA®)、CFA協会認定証券アナリスト(CFA®)の特長

  証券アナリスト(CMA) CFA協会認定証券アナリスト
認定団体 公益社団法人 日本証券アナリスト協会 日本CFA協会
受験資格・年齢制限 通信講座は誰でも受講でき、年齢や実務経験を問わない。 原則として4年制大学卒業以上の学歴がある者。もしくは金融機関などで同等の実務経験を積んでいることが条件。
対象 証券アナリスト(CMA)は国内の資格。
国際的な上位資格として、ヨーロッパを中心に評価が高いCIIAがある。
米国を中心にした、国際的な資格。
試験地 国内9都市:東京、大阪、名古屋、札幌、仙台、金沢、広島、松山、福岡
海外3都市:ニューヨーク、ロンドン、香港(平成22年度)
東京のほか世界185都市255ヶ所の試験会場(平成22年度)
受験内容 第1次レベル:「証券分析とポートフォリオ・マネジメント」「財務分析」「経済」
第2次レベル:上記3科目に加え「職業倫理・行為基準」
「資産評価」「経済学」「職業倫理基準」「財務諸表分析」「投資分析ツール」「ポートフォリオ・マネジメント」「統計・数量分析」など
スケジュール 講座終了後、翌年に受験
第1次レベル試験は、例年4月・9月ないし10月に実施
第2次レベル試験は、例年6月に実施
レベル1の試験は、例年6月、12月に実施
レベル2とレベル3は、例年6月
合格ライン 一定割合の上位得点者の平均得点を基準として合否を決定 既定の合格ラインはなく、合格最低点は各試験の難易度と受験者の成績を考慮し、厳格なプロセスにより決定

出典:公益社団法人 日本証券アナリスト協会・日本CFA協会(H23年2月現在)

どんな人におすすめですか?

CMA:一般事業会社や学生からも注目が高い CFA:キャリアアップを目指す受験者が多い

証券アナリストは金融のプロといわれる資格で、証券会社はもちろん、銀行、保険会社、また各企業の財務や投資に関わる部署など、幅広い分野からニーズの高い資格です。
たとえば、現在CMAの取得者は24,000名を超え、証券、銀行、年金等証券投資の各分野において活躍しており、さらに近年は一般事業会社のIRや財務部門にも活躍の場が広がっています。その職種もいわゆるリサーチアナリストのみならず、ポートフォリオマネージャー、投資ストラジテスト、投資アドバイザー、マーケットアナリストなど機能に応じて多様化しています。
また、CMA試験に合格してから実務に就く人もいます。CMA資格取得の準備や証券分析・投資の基礎知識や考え方を効率的に学ぶための「証券アナリスト基礎講座」もあります。「基礎講座修了試験」合格者の構成は、事業会社に勤める人が20%、学生が12%となっています。証券アナリストの社会的認知度が上がり、人気の職業となっていることから、学生のうちに資格取得の準備を行なう人が多くなっていることがうかがえます。
一方、CFA資格者の主な職種は、ポートフォリオマネージャー (25.9%)、アナリスト(16.3%)、最高経営責任者(7.5%)、金融コンサルタント(6.0%)、労務担当者(5.4%)となっています(H21年8月現在)。こちらは内容が高度なこともあり、実務経験をつんだのち、キャリアアップを目指す人が多いようです。

難易度は?

CMA:1次2次とも40%台の合格率 CFA:高度な英語力も必要

一般的に、証券アナリスト資格は、勉強しなければならない範囲が広く求められる知識が多いため、難易度が高い資格として知られています。司法試験ほどではないにしても、司法書士や一級建築士などの国家資格と同等にハードルが高い資格と考えて、取り組む方がいいでしょう。
CMA試験は、第1・2次試験とも、毎年ほぼ30〜40%台の合格率で推移していますが、第2次試験の合格率がやや低めとなっています。平成22年の出願者(第1次レベル・第2次レベル計)は17,294名で、そのうち最終の第2次レベルの合格者は1,470名となっています。また、国際資格のCIIA試験は年2回実施されており、3月は出題・回答とも日本語、9月は出題は英語ですが日本語の回答も選択が可能です。CIIA試験発足後10年間で、CMA取得者のうち2,300名余が資格を取得しています。
一方、CFAの平成22年6月の試験では、160ヵ国からの出願者111,731名のうち42%が合格しています。そのうち日本からの出願者は 1,200名ですが、日本国内だけの合格率は発表されていません。試験は英語で出題されるため、日本国内の合格率は、平均より下回るといわれています。

CMA1次試験の合格率の推移

CMA2次試験の合格率の推移

出典:公益社団法人 日本証券アナリスト協会

どうやって勉強すればいいの?

CMA:1次レベル、2次レベルと段階を踏んで実力アップ、CFA:時間をかけて、じっくりチャレンジ

CMA取得のための「証券アナリスト教育・試験制度」は第1次レベルと第2次レベルに分れており、第1次レベル講座の3科目に合格すると、第2次レベルに進むことができます。将来CMAを取得したい人や、証券業務に興味のある学生などのために、日本証券アナリスト協会は「証券アナリスト基礎講座」も開催しています。また、資格取得を目的にした専門学校の講座や公式テキスト以外のテキストも多数存在するので、有効に活用しましょう。
一方、CFA志願者は3回の試験すべてに合格するまでに概ね4年を要しているというデータがあり、時間をかけて取り組んでいる様子が伺えます。主催協会が行なう試験対策セミナーや専門学校を利用しながら、腰をすえて学習するのがベターでしょう。

取得後の活躍の場は?

証券アナリスト資格に対する社会的な評価は高く、企業によって待遇は異なるものの、就職や転職に有利に働くことは確実です。近年ではマーケットの発達と高度化に伴い、証券アナリストの活躍の場が大きく広がり、それぞれの分野において、より一層専門化が進んでいます。証券会社の調査部門に所属するリサーチアナリストのほか、経済動向の分析から投資の具体的戦略を設計するストラテジスト、銀行などの金融機関で資金運用を担当するファンドマネージャー、コンサルティング会社・シンクタンクなどで活躍するエコノミストなど、さまざまな仕事があります。
また、多くの経験を積んで、独立開業し活躍する人も増えています。とくに世界に通用するグローバルな知識をもったアナリストへのニーズが高まっているので、国際資格を取得すれば、世界を舞台に活躍することも夢ではありません。

POINT!

2011.4.13 up!

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