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徹底比較!とるなら、どっち? VOL.18「データベーススペシャリスト試験」VS「オラクルマスター」 バックナンバーはこちら

日本だけでも1,000種類以上はあると言われている、資格・認定試験。
そして、その中には「この資格とこの資格ってどこが違うの?」と悩んでしまう、よく似た資格も、たくさんあります。
このコーナーでは、名前が似ていたり、分野がかぶっていたり、一見しただけでは、どこが違うのかわかりづらい資格を、さまざまなアプローチから、比較していきます!
第18回目は「データベーススペシャリスト試験」VS「オラクルマスター」
IT技術のなかでもデータベースについての2つの資格を解説します。

どんな資格なの?

データベーススペシャリスト試験:経済産業大臣(経済産業省)が認定する国家試験 オラクルマスター:日本オラクル社が実施する自社製品についてのスキルを証明する

データベースとはデータの集合とその管理システムのことで、ITを支える重要な技術のひとつです。
データベーススペシャリスト試験は、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを経済産業大臣が認定する国家試験(情報処理技術者試験)の一区分です。データベーススペシャリスト試験は2009年の制度改正を受けて現在の形になり、年間1万人超が受験しています。
一方、オラクルマスターは、日本オラクル社がデータベース製品Oracle Database(以下オラクル)についてのスキルを認定した人に与える民間の資格です。1997年から提供を開始しており、日本国内ではのべ23万人が取得しています。基本的に製品のバージョンごとに試験がおこなわれ、それぞれ4レベルが設定されています。海外でも通用するベンダー資格(※注)でもあり、製品のシェアもあって知名度の高いものです。

※注:ベンダーとは製品を販売する企業のことを指し、ベンダー資格といった場合、企業が自社製品について認定する民間資格を意味します。

データベーススペシャリスト試験、オラクルマスターの特徴

  データベーススペシャリスト試験 オラクルマスター
認定 経済産業大臣(経済産業省)
※ただし、試験実施は独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
日本オラクル社
受験資格
・年齢制限
特になし Bronzeは特になし。
Silver以上のレベルは下位レベルの合格が必要。
受験範囲 筆記試験(マークシート方式、記述式)
出題分野は、コンピュータ構成要素、システム構成要素、データベース、セキュリティ、システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術。ただし、特定のベンダー製品に限定される技術といった出題はない。
級はなし。
基本的に、コンピュータを使用して解答する方式。ただし、Platinumは実技試験。
出題は、データベース管理ひついて。試験は、製品のバージョンごとに分かれる。
レベルはBronze、Silver、Gold、Platinumの4レベルだが、Oracle PL/SQLはSilver、Goldのみ。
また、Gold、Platinumでは所定のコースの履修が必要。
試験地 全国各地 全国各地(公認テストセンター)、Platinumは要確認(東京、大阪など)。
スケジュール 年1回(春期) 毎日(Bronze〜Gold)
月1階程度(Platinum)
費用 5,100円 Bronze〜Gold:22,260円
Platinum:242,550円

出典:IPA/日本オラクル社

どんな人におすすめですか?

データベーススペシャリスト試験:実務経験のある設計者、管理者向け オラクルマスター:BronzeはIT技術者としてスタートした人にオススメ

どちらの試験も基本的に経験者の受験が圧倒的に多い状況です。
データベーススペシャリスト試験では、経験年数が2年〜12年の応募者が半数ほどを占めており、合格者も20代半ば〜30代半ば過ぎが多くなります。最終学歴が大学という受験者が半数以上であることから、卒業後実務を3年以上経験したシステムエンジニアが受験・合格している傾向が見て取れます。
オラクルマスターは、レベルにより受験層に違いが見られます。Bronzeでは新卒1〜2年目、またはスキルを身につけ始めたばかりの人が多く、その延長としてSilverを受験するという傾向があります。また、下位レベルではIT技術者として幅を広げる目的での受験もありますが、Goldではデータベース管理の専門家の受験が中心になります。

どうやって取得すればいいの?

データベーススペシャリスト試験:実務経験を積みつつ過去問・参考書など利用 オラクルマスター: 実機環境が重要! 公式研修でスキルアップを図る

データベーススペシャリスト試験では運用管理や情報分析、プロジェクト管理のスキルを求めているため、関連する実務経験を積みながら、市販の参考書・問題集を利用して合格を目指すことが現実的でしょう。OJTだけでは特定の製品に偏る可能性があるため、バランスよくスキルを身につける必要があります。
オラクルマスターはベンダー資格なので、オラクルを実際に触れる実機環境をもつことが大切です。職場などで機会がない人は、トライアル版をダウンロードして使用するとよいでしょう。公式研修・トレーニング(Oracle University提供)に参加するほか、市販の参考書・問題集で学習します。

難易度は?

データベーススペシャリスト試験:例年の合格率10数%という難関試験 オラクルマスター: ひとつずつレベルに合格する必要あり

データベーススペシャリスト試験の合格率は改正以降15〜20%の間で推移しており、依然合格が難しい試験です。合格者の業務別で見ると、研究・開発では30.6%とデータベースに触れる機会が多いと推測されるケースでは合格率が高くなっています。
オラクルマスターについては、日本オラクル社は合格率を公開していませんが、下位レベルの合格が上位レベルの受験条件であるほか、上位レベルではコースの履修や実技試験の実施など、現場で使えるスキルを求める姿勢が見られます。合格ラインは試験によって異なり、目安は60〜70%です。

データベーススペシャリスト試験の合格率(過去3回(改正以降))

データベーススペシャリスト試験の合格率

出典:IPA

取得後の活躍の場は?

どちらもIT業界では人気が高く、毎年おこなわれている「いる資格、いらない資格」(『日経コンピュータ』)でも評価の高い試験として毎回ランキングに食い込んでいます。
システム開発などをおこなうIT企業が主な職場ですが、就職後に取得を目指すケースが多いため、スキルアップしてデータベースの専門家として責任ある仕事をしたり、より評価してくれる企業へ転職するということが可能になります。
ただし、同時に実務経験も重視されるので、実機環境で実績を重ねることにより、さらに個人の評価が高まるという点を覚えておくとよいでしょう。

POINT!

2012.4.27 up!

  • データベーススペシャリスト
  • オラクルマスター

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