徹底比較!とるなら、どっち? VOL.12「美容師」VS「理容師」 バックナンバーはこちら

日本だけでも1,000種類以上はあると言われている、資格・認定試験。
そして、その中には「この資格とこの資格ってどこが違うの?」と悩んでしまう、よく似た資格も、たくさんあります。
このコーナーでは、名前が似ていたり、分野がかぶっていたり、一見しただけでは、どこが違うのかわかりづらい資格を、さまざまなアプローチから、比較していきます!
第12回目は「美容師」VS「理容師」です。
誰もが知っている有名な職業ですが、どこが違うのでしょうか?

どんな資格なの?

美容師:ヘアメイクにより、美を演出するスペシャリスト 理容師:カット、シェービングのプロフェッショナル

美容師・理容師のどちらも理容室、美容院などのヘアサロンで髪の毛を切る仕事という印象がありますが、実はシゴトの範囲が法律によって区別されています。美容師の仕事は、「パーマネントウエーブ、結髪、化粧などの方法により、容姿を美しくすること」と、「美容師法」に定義されています。一方、理容師の仕事は、「頭髪の刈り込み、顔剃りなどの方法により、容姿を整えること」と、「理容師法」で定義されています。つまり本来の美容師のシゴトはパーマやセットが中心で、理容師の主なシゴトはカットとシェービングなのです。
けれども、理容師・美容師ともにヘアカットがシゴトの中心になることが多いため、実際の現場では美容師と理容師の業務内容に、明確な境界線はなくなってきています。ただし、資格取得のために通わなければならない養成機関のカリキュラムはそれぞれ違っています。主に、どんな技術を磨きたいのかということも、進路を決める上で大切なポイントです。

美容師、理容師の特長

  美容師 理容師
認定団体 試験及び免許の登録は、厚生労働大臣が指定した(財)理容師美容師試験研修センターが実施
受験資格・年齢制限 美容師養成施設に於いて、通学2年・通信3年以上修学し、必要な学科を修めた者 理容師養成施設に於いて、通学2年・通信3年以上修学し、必要な学科を修めた者
科目 実技試験:美容の基礎的技術(カッティング、ワインティング)、美容を行う場合の衛生上の取り扱い
筆記試験:関係法規・制度、衛生管理、美容保健、美容の物理・化学、美容理論
実技試験:理容の基礎的技術(カッティング、シェービング、整髪)、理容を行う場合の衛生上の取扱い
筆記試験:関係法則・制度、衛生管理、理容保健、理容の物理・化学、理容理論
試験地 全国各地 全国各地
スケジュール 年2回実施(例年、実技試験は2月と8月、筆記試験は3月と9月) 年2回実施(例年、実技試験は2月と8月、筆記試験は3月と9月)
費用 実技:16,200円
筆記:13,800円
同時受験:30,000円)
実技:16,200円
筆記:13,800円
同時受験:30,000円)

どうやって勉強すればいいの?

美容師:マッサージ、メイク、エステ、着付け、パーマなども学ぶ 理容師:主にカットとシャンプーやマッサージ、シェービング(顔そり)を学ぶ

美容師・理容師になるには、厚生労働大臣が指定する養成施設(専門学校)のカリキュラムを修了したのち、国家試験に合格しなければなりません。専門学校への入学資格は、原則として高校卒業以上のところが多いのですが、学校によっては中卒者の受け入れもあります。
専門学校には、通学と通信があり、通学の場合は、さらに昼間課程と夜間課程の2つに分かれています。通学の場合は2年以上、通信の場合は3年以上、勉強しなければなりません。また、通信の場合は面接授業を受けることが定められています。
専門学校のカリキュラムの内容は、美容師を対象にしているのか理容師を対象にしているのかによっても違いますが、各学校によってもさまざまな特色があります。

難易度は?

美容師:概ね8割が合格している 理容師:合格率は美容師に比較して低い

美容師・理容師の国家試験には、筆記試験と実技試験があります。筆記試験では関係する法律や制度、人体の構造や機能、美容・理容に関連する物理・化学の知識、美容・理容の理論などが問われ、実技試験ではカットの基礎的な技術などが試されます。
美容師試験は、毎回1〜2万の受験者があり合格率は4〜8割と幅があります。一方、理容師試験の受験者は1000人程度と美容師試験に比較して少なくなっています。

美容師、理容師の合格率の変化

出典:(財)理容師美容師試験研修センター

どんな人におすすめですか?

美容師:技術も大事だが、センスも重要! 理容師:手先が器用で、職人気質な人におすすめ

美容師・理容師ともに手先の器用さや細やかさが要求されるシゴトです。また、お客さんとコミュニケーションをとりながら、ニーズにあったカットやスタイリングを行うことが大切なので、人と接することが苦にならない、気配りのできる人にむいているシゴトだといえるでしょう。
近年、美容師は、ヘアスタイリストなどとも呼ばれるようになり、おしゃれ大好きな人にとって憧れの職業のひとつになりました。流行やおしゃれに敏感で、センスに自信がある人におすすめです。
一方、理容師にはできるだけスピーディーかつ精密に数ミリ単位でカットを行ったり、シェービングを施す高い技術が要求されます。より技術にこだわる人にむいているといえるでしょう。

取得後の活躍の場は?

美容師は、美容院や美容室のほか、結婚式場、エステティックサロンなどでも活躍しています。また、テレビ局や雑誌、広告の撮影現場で、出演者やモデルのメイクやスタイリングを担当するメイクアップアーティスト(ヘアメイク)として活躍する人もいます。
一方、理容師も理容院や理容室、床屋のほか、格安カットサロン、介護施設などへの訪問理容や、エステティックサロンでシェービングを担当するなど、さまざまな働き方が考えられます。

POINT!

2011.10.28 up!

  • 美容師
  • 理容師

バックナンバー

どっちコンテンツ

どちらを取得するべき?似ている資格を、さまざまなアプローチから、徹底比較!

PR