徹底比較!とるなら、どっち? VOL.11「銀行業務検定」VS「金融業務能力検定」 バックナンバーはこちら

日本だけでも1,000種類以上はあると言われている、資格・認定試験。
そして、その中には「この資格とこの資格ってどこが違うの?」と悩んでしまう、よく似た資格も、たくさんあります。
このコーナーでは、名前が似ていたり、分野がかぶっていたり、一見しただけでは、どこが違うのかわかりづらい資格を、さまざまなアプローチから、比較していきます!
第11回目は「銀行業務検定」VS「金融業務能力検定」です。
金融業界で知名度の高い2つの資格を紹介しましょう。

どんな資格なの?

銀行業務検定:銀行業務に従事する人には必須の資格 金融業務能力検定:広く金融業にかかわる人の実務スキルを証明

「銀行業務検定」と「金融業務能力検定」は業界内での知名度が高く、金融業界で働いている人やこれから目指そうとしている人が取得しておいて損のない資格です。
銀行業務検定は、銀行業務検定協会が主催する銀行業務についての試験で、銀行や信用金庫など多くの金融機関が研修の一部として導入しています。法務、財務、税務、年金、信託・証券、マネジメントなど10分野の科目があり、さらに各級のレベルが用意されています。
一方「きんざい」の愛称で親しまれている金融財政事情研究会が主催する金融業務能力検定は、銀行をはじめとして生命保険、消費者金融、クレジットなど、広く金融業にたずさわる人材に求められる実務スキルをはかる検定試験です。新入行職員を対象にした試験から、リスク管理、CFO(最高財務責任者)などの管理職を想定した試験まで、目的や経験に合わせて受験科目を選択できます。

Webデザイナー検定、Webデザイナー試験の特長

  銀行業務検定 金融業無能力検定
認定団体 銀行業務検定協会 社団法人金融財政事情研究会 検定センター
受験資格・年齢制限 特になし 特になし
受験内容 法務、財務、税務、年金、信託・証券、マネジメント、融資・渉外、外国為替、金融経済、FA(ファイナンシャル・アドバイザー)、預かり資産 新入行職員、預金、融資、法務、財務、税務、コンプライアンス、個人情報保護、リレーションシップバンキング、リスク管理、CFO、DCプランナー
試験地 全国各地の約220会場 全国各地の140都市ほか委託試験会場(平成23年度)
スケジュール 年3回実施(例年6月、10月、3月) 年3回実施(例年5月、9月、1月)
費用 各科目により異なるが基本は、
4級:1,575円 3級:3,150円 2級:5,250円
2,200〜15,000円(科目により異なる)
合格ライン 100点満点で60点以上 100点満点で60点以上もしくは70点以上(科目により異なる)

出典:銀行業務検定協会 検定試験運営センター/社団法人金融財政事情研究会 検定センター

難易度は?

銀行業務検定:4級ならおおむね6〜7割の合格率、2級では2〜3割 金融業務能力検定:新入行職員は9割の合格率だが、上級試験は3割以下の難関も!

銀行業務検定の難易度は科目により異なりますが、例年の合格率はおおむね4級が6〜7割前後、3級は3〜4割前後、2級が2〜3割前後となっています。たとえば2010年の税務の合格率は、4級が65.37%(平均点65.91点)、3級が38.27%(平均点53.91点) 、2級が18.35%(平均点42.46点)でした。
金融業務能力検定の合格率も科目によってさまざまです。新入行職員の合格率が概ね9割前後ともっとも高く、そのほか、預金の中級、コンプライアンスの生命保険コースとクレジット会社コース、個人情報保護オフィサーの消費者金融会社職員、リレーションシップ・バンキングの中小企業支援コースなどの科目が8割以上の合格率を出しています。一方、税務の中・上級や、法務の中・上級、財務の上級は3割以下と難易度が高くなっています。

どんな人におすすめですか?

銀行業務検定:地銀、第二地銀、信用金庫に勤める人が受験者の7割を占める 金融業務能力検定:生保、クレジット会社、消費者金融などからの受験も

人事研修の段階で銀行業務検定や金融業務能力検定を導入したり、受験を推奨している金融機関が多いため、受験者は金融業界で働く人が大半を占めています。ただし、いずれの資格もとくに受験資格が定められていないため、「税務」「法務」「財務」などの必須科目は学生時代に取得しておくのもおすすめです。資格を取得しておくと、就職活動の際に、実務能力をアピールできるメリットがあります。
実際に、銀行業務検定は、全申込のうち約90%が団体による申込となっていますが、最近ではビジネス専門学校・大学に在籍する受験者も増えています。
金融業務能力検定においては、科目によって生命保険会社やクレジット会社、消費者金融会社などの職員、社労士などの受験も目立ちます。また、コンプライアンスや個人情報保護等は、さまざまな分野からニーズの高い科目であり、年齢層を問わず人気が高まっています。

受験応募者総数に対する業態別応募者比率(2009年度<第113回〜115回>)

出典:銀行業務検定協会 検定試験運営センター

どうやって勉強すればいいの?

銀行業務検定:公式テキスト発売と同時に試験対策をスタート! 金融業務能力検定:効率よく取得するためには通信教育がおすすめ

銀行業務検定では「通信講座」「セミナー」などが実施されているほか、公式テキストも販売されています。公式テキスト6月受験用は「3月中旬〜4月頃」、10月受験用は「7月〜8月頃」、3月受験用は「11月中旬〜12月頃」に発売されます。大型書店やアマゾンなどでも購入できるので、発売されたら即購入し、2、3ヶ月前から試験対策をはじめるのがおすすめです。
金融業務能力検定でも、各科目ごとの「通信教育」が実施されているほか、「試験問題解説集」「参考図書」なども発行されています。通信教育は必須ではありませんが、効率よく勉強したい人は利用するといいでしょう。少なくとも、過去問題集での学習は必要です。

取得後の活躍の場は?

世間では決して知名度が高いとはいえない資格ですが、業界内では高い信頼性を誇っており、人事考課の判定資料などにも活用されています。金融業界で仕事をしていくうえで、資格の取得は避けて通れないと言っても過言ではないでしょう。一般的には、ベースとなる「財務」「税務」「法務」などの科目を押さえたのち、実際の業務にあわせて必要な科目を取得していく人が多いようです。
基本的な科目のレベルアップも必須ですが、難易度の高い科目を制覇すれば、業界内での評価が高まることは間違いありません。

POINT!

2011.9.30 up!

  • 銀行業務検定
  • 金融業務能力検定

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どちらを取得するべき?似ている資格を、さまざまなアプローチから、徹底比較!

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